みなさんは、長い袖のお着物『振袖』を着たことはありますか?
たとえば、成人式、結婚式の参列、顔合わせ、結納などなど。
子供のころだと、七五三や十三参りもありますね。

一般的に振袖は、ミス(未婚女性)の最も格が高い晴れ着とされています。

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そもそも、なぜ袖があんなに長いのか?
座るとうっかり地面についちゃったり、何かに引っかかったり、正直、邪魔になる部分ですよね。
なぜ長くなったのかということについては諸説あります。

【その1】 『魂振り』としてのおはなし。

古代の日本では、空気を揺らしたり震わせたりすることで神様を呼びお越し、厄払いやお祈りをしていたそうで、人生の節目に着る長い袖の振袖には、「良縁や幸運に恵まれますように」そんな願いが込められているとか。
神輿を振って揺らしたり、鈴を鳴らして柏手を打ったりする動作がそうですが、実は、私たちが何気なく挨拶で手を振る仕草も魂振り。
別れ際に、手や着物の袖を振りながら色々なことを祈っていたのでしょうか。
これからは、もっと心を込めて手を振りたくなりますね。

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【その2】 『愛情表現』としてのおはなし。

江戸初期のころ、踊り子達が長い袖をフリフリすることで愛情表現をしていて、それが世の未婚の娘達の間で大流行したため、
振袖=未婚女性の着物という習慣がうまれたとか。
袖を左右に振ると「好き」で、前後に振ると「嫌い」、なんてストレートな表現!!
ちなみに、結婚すると袖を振る必要が無くなるので袖を短く(留袖)するそうです。
振袖が未婚女性の晴れ着とされている理由がなんとなく納得できますね。

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では、未婚なら何歳になっても着れるのかというと、ある程度の年齢になるとちょっと勇気が要りますよね。
そうなると、振袖が着れる時期は残念ながらとっても限られてきます。

ならば…

「着れるうちに振袖を着てみませんか?」

振袖は変わり結びと言って、背中で華やかな帯結びをします。

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和凛では、蝶々や花のようなアレンジから、古典的な落ち着いたアレンジまで幅広くご対応させて頂いております。
ご年齢やシーンに合わせて雰囲気もご相談くださいませ(^o^)/

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