浴衣のきれいな歩き方|持ち物や注意点もこれで解決!

まもなく夏祭りシーズン到来。祇園祭や花火大会に浴衣で行こうと考えている方も多いのではないでしょうか。 そこで気になるのが「浴衣できれいに歩く方法」ですよね。 洋服と違い帯を締めているため、動きにくいと感じることもあると思います。 しかし凛と背筋を伸ばして歩けば、いつも以上に魅力的に見えること間違いありません! 浴衣での美しい所作や注意点、持っていると便利なものなどを詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

◆選着崩れない歩き方のコツとは

和服と洋服では基本的な歩き方がまず異なります。洋服の場合は颯爽と歩くのが美しいですが、浴衣は「歩幅を狭く内股気味に歩く」のが理想的です。 歩幅を大きくしたり、外股にしてしまうと裾が広がって着崩れの原因にもなります。 草履を引きずるようなすり足にする必要はありませんが、裾が割れない程度の小股でまっすぐに歩くことを心がけてみてください。 また、浴衣を着慣れない方は「裾割り」をしておくことでぐんと歩きやすくなることがあります。 裾割りとは浴衣を着付けたあと、足を肩幅程度にひらいて2〜3回屈伸をすることです。そのとき多少の崩れがおこるので、裾割りをしたい方はぜひ和凛スタッフに相談してください。 全体が崩れていないかのチェックやお直しをして、最適な状態に仕上げさせて頂きます。

◆浴衣で階段を上り下りするときの注意点

階段を上り下りするときは、どうしても足を大きくひらく必要がありますよね。実はそんな行動も着崩れの原因になるんです。 階段を利用するときは少しだけからだを斜めにしてみてください。すると普通より少しだけ足を開かないで上れるようになります。 もし裾を踏んでしまいそうなら、軽く手で持ち上げてみましょう。上りやすいだけでなく、和装らしい趣も表現できますよ♪

◆車やタクシーの乗り方

浴衣で車やタクシーに乗るときは、お尻から乗り込むのが一番着崩れもなく美しい方法です。 手順は、まずシートに背を向けた状態で腰をかけます。そのまま体を15度回転させれば簡単に車に乗れますよね。 この乗り方は足を開く必要がないので、裾が崩れるのを防げます。知っていると見た目も美しいので、ぜひ取り入れてみてください。

◆浴衣を着るときは下着に気をつけよう!

街を歩いていると、浴衣の下から下着の柄が透けている方がいます。特に白や淡い色の浴衣の方に多いのですが、これではせっかくのおしゃれが台無しですよね。 浴衣を着るときの下着はベージュなどの透けにくい色を選ぶか、和装用を着るのがおすすめです。しかし持っていない方も多いのではないでしょうか。 和凛ではその解決法として、すべての方に浴衣用の肌着を着用して頂いております。 これ1枚でぐっと下着は透けにくくなりますし、汗なども吸収して着心地も良くなります。 気に入った浴衣をきれいに着こなすためには下着にも気を配ることが大切。他店よりも安心して好きな浴衣を選べますので、ぜひ一度足を運んでみてください。

◆浴衣でお祭りに行くときの持ち物

お祭りに行くときは持ち物に気をつけるとさらに快適に過ごすことができます。ここでは「あると便利なもの」と「持ち歩かない方が良いもの」を紹介しますので、ぜひ当日の参考にしてみてください。

◆【あると便利なもの】

①絆創膏 鼻緒ずれをしたときに絆創膏はあると便利です。なんとなく痛みを感じたたときや、普段から靴擦れしやすい方は、あらかじめ貼っておくと良いかも知れません。おすすめは透明の目立たないタイプや靴擦れ専用のクッション性のあるタイプ。一緒に行ったお友達や彼氏が鼻緒ずれをしたときもさっと渡せば喜ばれますよ♪ ②うちわ 背中にできた汗じみも、うちわを挿すだけで簡単に隠すことができます。先ほども紹介したように和凛では浴衣用の下着を着用してもらっているため、汗じみができることは少ないと思います。それでも体質によって汗をかきやすいという方はぜひ風情のあるうちわを1つ用意してみてください。 ③小さなタオルハンカチ もし帯が緩んでしまった場合でも、タオル地のハンカチを折り畳んで帯のすき間に挟み込めば、それ以上の崩れを防ぐことができます。手や汗をふくためにガーゼのハンカチを1枚、着崩れたときのためにタオル地のハンカチを1枚持っていると何かと重宝しますよ! ④ウェットティッシュ かき氷のシロップ、たこ焼きのソースなど意外と手につくことがありますよね。そんなときウェットティッシュを持っているととても便利です。最近は小さいサイズや除菌タイプなど色々なものが出ているのでお好みで1つ購入してはいかがでしょうか。

◆【持ち歩かない方が良いもの】

①長財布 まず、浴衣のときに持ち歩く巾着にはそれほど物が入りません。長財布を持っていってしまうと、それと携帯だけでいっぱいになってしまいます。お金は二つ折りの財布に移したり、がま口を使うなどしてできるだけ小さくまとめてみてください。 ②たくさん入った化粧ポーチ 化粧ポーチをそのまま持っていくと、長財布同様とてもじゃまになります。浴衣のときは荷物は少ない方がきれいなので、なるべく必要なものだけを持ち歩いてください。おすすめは、口紅、鏡付きファンデーション、ペンシル類の3点。おしろい付きの油とり紙も便利なアイテムです。かさばる化粧ポーチではなく、ミニ巾着に入れるとさらにコンパクトになりますよ。 浴衣でお祭りや花火大会に行くときの注意点を紹介してきましたがいかがでしたか? 普段着慣れない浴衣も、ほんの少しの動作に気をつけるだけでぐっと素敵に見えるものです。 持ち物も小さくした方が見栄えが良いので、本当に必要ものだけを厳選してみてください。 まもなく年に一度の浴衣の時期が始まります。和凛では今年もたくさんのレンタル浴衣をご用意致しました。 シックな古典柄からデザイナーズ浴衣まできっと皆さんが気に入るものが見つかると思います。 ぜひ夏の思い出に花を添えるお手伝いをさせてくださいね。 一緒に読みたい記事 【着物の着崩れの原因&防止法】自分でできる簡単な直し方も伝授! http://walin.jp/kimonovoice/kimonosupport/ ————————————– ※本記事は、創業120年を超える老舗問屋がプロデュースする「着物レンタル 和凛(WALIN)」の監修により執筆されています。 監修:着物レンタル 和凛(WALIN) https://walin.jp/ 着物レンタル和凛は、京都・博多・四条に店舗を構える着物レンタル専門店です。 訪問着や色留袖などのフォーマル着物から、街歩きや観光にぴったりのカジュアル着物・浴衣まで幅広い取り揃え、累計8万人以上のお客様にご利用いただいています。 着物のTPO・マナー・季節ごとの着こなしなど、豊富な知識と経験をもとに、安心と信頼のサービスをご提供しています。