帽子もサングラスもできない「浴衣の紫外線対策」はどうする?
浴衣を着る季節といえば、夏。そして夏といえば「紫外線」! みなさんは浴衣のときの紫外線対策はどうしていますか?
最近は浴衣に帽子やサングラスを合わせている人もいますが、伝統的な着こなしをしたい人には不向き。しかし何とかして日焼けを防ぎたいという人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、浴衣のときにもできる正しい紫外線対策をご紹介していきます。美白派のみなさんはぜひ参考にしてみてください。
◆浴衣の紫外線対策は日焼け止めが基本
浴衣を着るときにもっともおすすめな紫外線対策は、やはり「日焼け止め」です。日焼け止めは着こなしに影響することがなく、持ち運びにも便利ですよね!
日中出かけるときは、化粧下地の前に日焼け止めをしっかり塗っておきましょう。16時以降はかなり弱くなっているそうですが、気になる人は塗っておいた方が安心です。(夜は必要ありません)
・浴衣姿で特に焼けやすい部分は?
浴衣を着ているときに焼けやすいのは、顔・首・うなじ・耳の後ろ・腕・手の甲・足の甲。
特にアップヘアーにしているとうなじが焼けやすいので、念入りに日焼け止めを塗りましょう。
◆日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めのパッケージに書いてある効果を出すためには「顔全体で500円玉ぐらい」の量を塗るのが基本です。
意外と知られていませんが、これは「国際SPF試験法」によって定められているんですよ。
この量を一度に塗るのは難しいので、何回かに分けて重ね付けするのがおすすめです。
しっかりと規定量塗ることで「日焼け止めを塗っていたのに焼けた」ということを防ぐことができます。
また、日焼け止めは2~3時間おきに塗りなおすことで効果を持続させることができます。お化粧をしているときはUVパウダーや日焼け止めスプレーを使ってこまめにカバーしていきましょう。
◆「黒」や「濃いめの青」は紫外線を通しにくい
生地の色によっても遮光率が変わるということをご存知ですか?
黒や濃いめの青はもっとも紫外線を通しにくく、赤→黄→ピンク→オレンジ→白という順に通しやすくなるといわれています。
濃いめの青といえば、浴衣の定番色「紺」ですよね♪もちろんこれだけで日焼けしないわけではありませんが、野外のイベントに行く際には選んでみるのも良さそうです。
◆浴衣に日傘をさすのはOK?
浴衣は今や夏の定番ファッションのひとつ。近年はそんな浴衣に合わせた「日傘」も販売されています。
浴衣用日傘と一般的な日傘の大きな違いはその「デザイン」。持ち手が木や竹でできていたり、生地そのものが浴衣地でできていたりと和風な雰囲気が素敵なんですよ♪
浴衣に日傘は邪道じゃ?と思うかもしれませんが、紫外線は目にも悪影響を与えるそう。移動のちょっとした時間だけ使うなどして上手に対策してみてください。
◆必ず守りたいお祭りでの日傘マナー
いくら日焼けが気になるからといって、混雑している場所での日傘はマナー違反です。
人が多いお祭りやイベント会場では必ずたたんで持ち歩きましょう。
これから購入を予定している人は、和装バッグにも入る小さな折り畳み傘がおすすめ。インターネットでも購入できるのでぜひチェックしてみてくださいね♪
【シンフーライフ】
http://www.shinfulife.com/fs/shinfulife/c/umbrella02
【日傘選び】
http://uv-higasa.com/wasou/
◆「紫外線対策に良い食べ物」と「焼けやすい食べ物」
実は食べ物の中にも、「紫外線対策に良いもの」と「焼けやすくなるもの」があるってご存知ですか?
もしかして何気なく食べている毎日の食事が、美容の妨げになっているかもしれません!
・紫外線対策におすすめの食べ物
紫外線対策におすすめなのは、抗酸化作用のある食べ物です。
トマトやスイカに多い「リコピン」や、鮭やエビに含まれる「アスタキサンチン」は特に良いといわれています。
そしていちごや赤ピーマンに多く含まれる「ビタミンC」や、ニンジンやかぼちゃに豊富な「βカロチン」も紫外線から肌を守ってくれるそう!
夏はこれらを積極的に摂り、内側からお肌のケアをしていきましょう。
・日焼けしやすくなる「ソラレン」に注意
「ソラレン」とは光毒性がある成分。これには紫外線を吸収する性質があり、食べて2時間後から約6時間もの間、通常より日焼けをしやすくなるといわれています。
【ソラレンを多く含む食べ物】
・柑橘類
・キウイ
・いちじく
・アセロラ
・セロリ
・きゅうり
・香味野菜(しそ、三つ葉、パセリ、パクチーなど)
これらの野菜や果物で、朝スムージーを飲んでいる人は要注意!ビタミン豊富なオレンジやレモンは夜に摂るのが良いですね。
◆日焼け後は正しいスキンケアで肌をリカバリー!
どんなに気を付けていても、うっかり焼けはあるもの。そんなときは慌てずに正しいケアをして肌を回復させていきましょう。
※水ぶくれや酷い炎症がある日焼けはすでに「火傷」状態です。自己判断せず冷やしながら病院に行くことをおすすめします。
(1) 肌を冷やす
まず日焼けをしたら、シャワーや冷たいタオルで患部を冷やします。日焼け止めを落とすときもゴシゴシこすったりせず、優しくなでるようにクレンジングしていきます。
(2) たっぷりの保湿をする
日焼けをした後の肌は非常に乾燥しています。保湿力の高い化粧品を手のひらに取り、たっぷりうるおわせていきましょう。
このときもし沁みるようであれば、無理に塗ってはいけません。ワセリンや炎症止めのお薬を使い、翌日も治まらないときは皮膚科医に相談してください。
(3) 水分補給と睡眠で肌を回復させる
私たちが寝ているとき、身体の中では「成長ホルモン」が分泌されています。このホルモンには肌のターンオーバーを正常にする働きがあり、回復の手助けをしてくれるんです♪
日焼けをした後は質の良い睡眠をとり、肌の生まれ変わりを促すことが大切!
水分やビタミンもたっぷり補給し、日焼けを長引かせないようにしていきたいですね。
(4) 72時間以内に美白化粧品でスキンケア
日焼けをしてからメラニン(シミのもと)が根付くまでには72時間かかるといわれています。つまり、日焼け後72時間以内に正しいケアができたかが美肌へのカギなんです!
赤みやヒリヒリ感が治まったら、美白化粧品での集中ケアにシフト。ビタミンC誘導体やプラセンタなどメラニンの生成を抑える成分がおすすめです。
ただし、少しでも沁みたりヒリヒリするときは保湿のみにしておきましょう。炎症による刺激もシミの原因となるため、絶対に無理は禁物ですよ!
◆日焼け肌に似合う浴衣の色は?
すでに日焼けしてしまった、もともと色黒だという人は、明るい色の浴衣を選ぶととても映えます。
今年のトレンドカラーである赤や黄色も、浴衣に負けることなく健康的に着こなせるでしょう♪
逆にあまりおすすめしないのは、黒、深い緑、ベージュなどのくすみカラー。これらは肌色とのコントラストが生まれず、女性らしさが隠れてしまうかもしれません。
◆紫外線対策を万全にして夏の肌トラブルをブロック
夏の浴衣ファッションと切っても切れない紫外線。しかし対策を万全にすれば、昼間でも気にせず楽しめそうですね♪
特に注意して欲しいのは、「日焼け止めを塗る量」と「ソラレンを含んだ食べ物」。なぜか焼けやすいという人は、これらをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
紫外線は3月下旬~9月上旬までが強いといわれていますが、一年中対策することが大切です。
トラブルのない白肌をキープするためにも、ぜひ毎日の習慣にしてくださいね。